バニーマン日記
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ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール(2014)
【2016/04/30 20:27】 映画こ
ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール(2014)
 GOD HELP THE GIRL

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上映時間 : 111分
製作国 : イギリス

監督:スチュアート・マードック
脚本:スチュアート・マードック
撮影:ジャイルズ・ナットジェンズ
衣装デザイン:デニース・クームズ
出演:
エミリー・ブラウニング / イヴ
オリー・アレクサンデル / ジェームズ
ハンナ・マリー / キャシー
ピエール・ブーランジェ / アントン

スコットランドのグラスゴー。
拒食症で入院中の少女イヴは、病室で曲づくりをするなどミュージシャンを夢見る日々。
ある日、病院を抜け出した彼女は、ライブハウスで理屈屋のギタリスト、ジェームズと出会う。
そして彼の紹介でギターを学ぶ少女キャシーとも知り合い、
すぐに意気投合した3人は、一緒にバンドを組むのだったが…。



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グラスゴー出身のバンド「ベル・アンド・セバスチャン」でフロントマンを務める
スチュアート・マードックが、2009年にリリースしたアルバム「GOD HELP THE GIRL」を
元に映画化。彼が監督と脚本を担当。劇中ファッションにもいろいろと関係しているらしい。

ベルセバは名前は知っていますが、聴いたことはありません(というか名前と曲が一致しません)。
その他、映画の中で名前が挙がるアズテック・カメラ(ロディ・フレイム)やザ・パステルズも
名前は知っていますが、ベルセバ同様そのグループ名と曲名が一致しません・・・(^_^;)
カテゴリーで言うとネオアコとかギターポップとかに分類されるんですね。

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グラスゴーと言えば、ロンドンやマンチェスター、リバプールと並ぶ音楽(ロック)の都。
上記のバンド以外にも Primal Scream、Travis、The Fratellis、Teenage Fanclub、
Franz Ferdinand と挙げだしたら限が無い。

映画とは関係ないけど、サッカー・ファンには中村俊輔が所属していたセルティックFCの本拠地が
グラスゴーですね。

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サッカーは兎も角、今作は音楽とファッションを楽しむ映画と言える。
それとボーイ・ミーツ・ガール、つまり青春恋愛ミュージカルです。

ファッションは画面が変わる度に出演者の服装が変わっているぐらい多彩です。
僕が若くないので例えが旧くて申し訳ないけど、雑誌オリーブとか、漫画家の桜沢エリカや岡崎京子の
ファンの方なら、きっとウケると思います。

映像はフィルムらしいです。自然光での撮影もしているのかな? デジタル時代にアナログな人ですね。

音とファッションと映像は拘っていますが、話の内容はそれ程でもない・・・(^_^;)
と言うか、わざとすべてを曖昧にしているようです。

イヴは拒食症ということらしいのですが、映画の中ではそんな説明無かったと思う。
鑑賞後、あらすじを読んで知りました。

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ジェームズはプールの監視員とキャシーにギターを教えるのが仕事らしいが・・・?

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キャシーは私立の学校に通う学生らしい・・・?
ジェームスは兎も角、イヴとキャシーの親が出てこないし、そういうことは興味がないらしい。

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時代設定もちょっと不思議。
勿論「今」の作品なんですけど、スマホを持っているのに、手紙を犬!に託したりとか妙にレトロ。

場所もグラスゴーなのに、英語が分かる人に言わせるとスコットランド訛りが無い!らしい。
僕はグラスゴーのことを知らないので何とも言えないけど、グラスゴーらしさというのも、
特に意識しているようには見えない。

意識していないというより、むしろ排除していると言った方がいいくらい。
何処か特定の国の特定の時代のお話というのを、わざと分からなくしているように感じます。

そうそう、スコットランド(英国全般に言える)って、季節感がよく分からない。
女の子はノースリーブの服なのに、隣の男子はセーターを着ている。
今の若い子は日本でもそんなもんか・・・?

ある意味、ミュージシャンのおしゃれなPVを観ているようです。
が、それにしては良く出来ているので、楽しめます。
実際、これが映画初監督という作品にしてはなかなかの出来ですよね。

曲はポップなんですが、歌詞はそうとう病んでいる(笑)
「敵を怖がる必要はない。だって私たちはイカれてるんだからね」ってね。

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主演の3人が初めて会う場面でのダンス・シーン↓なんて、そうとうヘンテコで笑える。

☆If You Could Speak



そう言えば、チラシを配る画面は、リチャード・レスター監督のビートルズの初主演映画
「ハード・デイズ・ナイト(ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ! )」へのオマージュか?
この場面、YouTubeに映像が無かった。残念。

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主演のエミリー・ブラウニングは怪作!?「エンジェル ウォーズ(2011)」しか知りません。
あれもそうとう変な映画で彼女の役も変でしたが、今作もそれに負けず劣らず(笑)
僕は彼女のことをとても美人とは思えませんが、彼女のファンには今作はたまらないでしょう。

オリー・アレクサンデルとハンナ・マリーは共に初めて観ました。
どちらもはまり役ですね。
ハンナ・マリーは天然というか、ちょっとヌケてる感じがカワイイです(笑)

映画を観ながら、ジェームズ役は小泉孝太郎、キャシー役は長澤まさみかな(どちらも10年前ならですが)
なんて妄想してしまいました。
イヴ役はまったく思いつきませんでした・・・(^_^;)

☆予告







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テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画

コードネーム U.N.C.L.E.(2015)
【2016/04/10 21:50】 映画こ
コードネーム U.N.C.L.E.(2015)
 THE MAN FROM U.N.C.L.E.

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上映時間 : 116分
製作国 : イギリス

監督:ガイ・リッチー
原案:ジェフ・クリーマン
デヴィッド・キャンベル・ウィルソン
ガイ・リッチー
ライオネル・ウィグラム
脚本:ガイ・リッチー
ライオネル・ウィグラム
出演:
ヘンリー・カヴィル / ナポレオン・ソロ
アーミー・ハマー / イリヤ・クリヤキン
アリシア・ヴィカンダー / ギャビー・テラー
エリザベス・デビッキ / ヴィクトリア
ジャレッド・ハリス / サンダース
ヒュー・グラント / ウェーバリー
ルカ・カルヴァーニ / アレキサンダー・ヴィンチグエラ
シルヴェスター・グロート / ルディおじさん
クリスチャン・ベルケル / ウド・テラー博士
ミシャ・クズネツォフ / Oleg
ガイ・ウィリアムズ / Captain Smith
デヴィッド・ベッカム / 映写技師

東西冷戦真っ只中の1960年代前半。
アメリカCIAの敏腕エージェント、ナポレオン・ソロがベルリンへ向かう。
目的は東ベルリンの自動車整備工場で働く女整備士ギャビーを確保すること。
彼女の父親は失踪した天才科学者ウド・テラー博士で、
核兵器を巡る国際的陰謀に巻き込まれている可能性が高かった。
やがて世界の危機を前にアメリカとロシアは協力を余儀なくされ、
ソロはKGBのエリート・スパイ、イリヤ・クリヤキンと手を組まされるハメに。
しかし2人は考え方もやり方もまるで水と油。
それでもギャビーを守り、テラー博士の奪還と大規模テロの阻止というミッションのために、
渋々ながらも力を合わせるソロとクリヤキンだったが…。



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60年代に日本でも放映されたアメリカのTVドラマ「0011ナポレオン・ソロ」のリメイク。
ドラマも「The Man from U.N.C.L.E」が原題。アンクル(U.N.C.L.E.)は国際機関の名前。
世界の法と秩序を守る国際機関で“United Network Command for Law and Enforcement”
(法執行のための連合網司令部)の略。
ソロ役はロバート・ヴォーンだった。
それならマシュー・ヴォーンが監督でもよかったかな、なんてね(笑)
ちなみにイリヤ役はデヴィッド・マッカラム。

このTVドラマは観たような記憶もあるけど、・・・?
まっ、観ていないと一緒ですね。

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ガイ・リッチーの作品は久々で、主演の3人の内、ヘンリー・カヴィルとアリシア・ヴィカンダーは
初めて観るし、アーミー・ハマーも初めてみたいなものだし、どうかな~と心配しながら観ましたが、
それは杞憂に終わりやれやれです(笑)

なかなか面白かったです。
暇つぶしにはもってこいです(笑)

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60年代の風俗(ファッションとか車とか音楽とか)もオシャレで、レトロ感満載で良い。
スパイ映画としても極端に荒唐無稽ではなく、それなりに現実感があって、なかなか楽しめました。
もちろん荒唐無稽ではありますが。冷戦時代というのが、いかにもスパイ映画らしいです。

カーチェイスなんかも、二台の車がくるくるダンスみたいに回って面白かったです。

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初めてアリシア・ヴィカンダーを観た時は、彼女がヒロインかよ!?とつい思ってしまいました。
自動車整備工はバッチリだけど、スパイ映画のヒロインにはちょっとな~と。

でも見続けたら、それなりにキュートに思えてきました・・・。
パジャマ姿のダンス場面なんて実に奇妙だったな~(^_^;)
かなり小さいかと思ったのですが、アカデミー賞で見たらそれほどでもなく、隣の二人がデカいからか。
そうそう彼女は今年のアカデミー賞で助演女優賞(リリーのすべて)に輝いていますね。

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ガイ・リッチーって、話をさくさく進めて、少しばかり戻って謎解きするのが十八番だった?
今回もそんな進め方でしたね。

敵の島への上陸作戦の時、分割画面にするのは、個人的には辞めて頂きたかった。
まっ、あの分割画面、好きな方もいるでしょうが・・・。

英国映画なので、やっぱりソ連(ロシアじゃないよ)よりもアメリカの方が良く描かれている?
あらすじ↑はロシアになっていますね(笑)

デヴィッド・ベッカムが映写技師役?、そんなの分かりません!

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ともかく、続編つくるよな、この調子だと。

☆予告






映画の中で使われた曲。
カッコ良かったですね!

Roberta Flack - Compared To What



Nina Simone - Take Care of Business







テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

コーマン帝国(2011)
【2015/08/31 21:21】 映画こ
コーマン帝国(2011)
 CORMAN'S WORLD: EXPLOITS OF A HOLLYWOOD REBEL

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上映時間 : 91分
製作国 : アメリカ

監督:アレックス・ステイプルトン
製作:アレックス・ステイプルトン
撮影:パトリック・シンプソン

出演:
ロジャー・コーマン
ジュリー・コーマン
ジーン・コーマン
ロバート・デ・ニーロ
ジャック・ニコルソン
マーティン・スコセッシ
ロン・ハワード
ジョナサン・デミ
ピーター・フォンダ
ブルース・ダーン
ポール・W・S・アンダーソン
クエンティン・タランティーノ
アラン・アーカッシュ
ポール・バーテル
ピーター・ボグダノヴィッチ
デヴィッド・キャラダイン
ジョー・ダンテ
パム・グリア
ゲイル・アン・ハード
ジョナサン・カプラン
ポリー・プラット
ジョン・セイルズ
ウィリアム・シャトナー
ペネロープ・スフィーリス
メアリー・ウォロノフ
ジム・ウィノースキー
アーヴィン・カーシュナー
イーライ・ロス
フランシス・ドール
エリック・バルフォー

メジャースタジオとは一線を画し、低予算のB級映画ばかりを量産する一方、
後に巨匠や大物スターと呼ばれる若い才能を次々と輩出してきたことでも知られ、
多くの映画人の尊敬を集めるハリウッドの異端児、ロジャー・コーマンの
驚くべき映画人生を紐解いていく痛快ドキュメンタリー。



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映画ファンは必見です。
面白い!

ブログ仲間のユッカリーナさんがブログで取り上げていて、この作品の存在を知りました。
ロジャー・コーマン監督&製作者のことは勿論知っていましたが、だからといって彼の作品は
多分「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ<未>(1960)」しか観ていないと思います(^_^;)。

80年代に彼のことを知ったと思いますが、当時はスコセッシやコッポラの先生であったとか、
ニコルソンやデ・ニーロを無名時代に使った監督みたいなかんじで評価されていたと思います。
この点に関しては、当時でもかなり評判は良かったと記憶しています。

で、彼の作品そのものはどうだったかというと、興味があればどうぞぐらいにしか
扱われていなかったという記憶しかない・・・(^_^;)。

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このドキュメンタリーの中でも皆さん証言しています。
マーティン・スコセッシは言う“早く安くつくる、センスは二の次”。

許可も取らずにゲリラ撮影したり、ワンテイクで撮影終わりは当たり前です。

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ニコルソンは言います。“たまに間違えて傑作ができる”。

その傑作というのは「侵入者<未>(1962)」。
このドキュメンタリーの中では「THE INTRUDER」と日本語題がまだ付いていませんでした。
でもこの傑作は唯一の赤字だったそうです。
評論家からはとても良い評価を受けたそうですが・・・。

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でも製作者としては優秀だったようです。
デヴィッド・キャラダインは言う“250本で1円も損をしていない”。

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製作者として優秀なのは、次のエピソードにも。
“ロンハワードの作品はCBSに売れたが、ロンの取り分は7.5%、コーマンは92.5%”。

B級で、R指定で、エロとバイオレンスが売りの作品ばかりをつくるロジャーですが、
皆さんのご意見は“こんな暴力的な作品をつくるのに、本人は英国の大学教授みたいな紳士だ”と。
実際このドキュメンタリーで見るかぎりでもとても上品な人です。

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それとこれまた意外なのが、ヨーロッパ映画の配給をしていたこと。
儲からなかったらしいけど(笑)。
ベルイマンやフェリーニの作品等を配給していていました。
商売じゃなくて自分が好きだからやっていたらしい。

それとどこまでもコーマンは自主独立の人で、人から指図されるのが嫌なんですね。
で、いつまでもインディーズの帝王なんですよ。
メジャーとは仕事が出来ないんです、上からいろいろ言われるから。

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そんなロジャーもアカデミー賞特別功労賞を受賞するんですが、出席したみんなが
とっても嬉しそうで、愛されているのが分かって微笑ましかったですね。

ニコルソンなんて彼のアカデミー功労賞受賞を聞いて泣くんですよ!
彼の場合、演技かどうかわかりませんが・・・(^_^;)。
ま~うれしかったのは本当のようですが。

そんなロジャーのことをユッカリーナさんが一言で“ツンデレ”と的確な表現をしています。
成程!
彼女のブログはこちら↓

『コーマン帝国』~究極のツンデレハリウッド裏番長を追え~

☆予告↓





テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

ゴーン・ガール(2014)
【2015/06/27 21:11】 映画こ
ゴーン・ガール(2014)
 GONE GIRL

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上映時間 : 149分
製作国 : アメリカ
映倫 : R15+

監督:デヴィッド・フィンチャー
原作:ギリアン・フリン 『ゴーン・ガール』(小学館刊)
脚本:ギリアン・フリン
出演:
ベン・アフレック / ニック・ダン
ロザムンド・パイク / エイミー・ダン
ニール・パトリック・ハリス / デジー・コリンズ
タイラー・ペリー / ターナー・ボルト
キム・ディケンズ / ボニー刑事
キャリー・クーン / マーゴット・ダン

ミズーリ州の田舎町。
結婚して5年目になるニックとエイミーは、誰もが羨む理想のカップルだった。
ところが結婚記念日に、エイミーは突然姿を消してしまう。
部屋には争った形跡があり、大量の血液が拭き取られていることも判明する。
警察は他殺と失踪の両面から捜査を開始する。
美しい人妻の謎めいた失踪事件は茶の間の注目を集め、
小さな町に全米中からマスコミが殺到する。
すると、次第にニックの不可解な言動が明るみとなり、
いつしか疑惑と批判の矢面に立たされていくニックだったが…。



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愛人と一緒になるために妻と離婚しようとしている夫。
人々から愛される、頭の良い妻。
夫にとってあらゆる点から不利な、しかし何とも奇妙な証拠の数々。
腹に巻きつけた大金。
全米を賑わすニュース。
夫の知らない妻の友人。
妻の捜索に協力を買って出る大勢の人々。

あまりにベタだけど、興味をそそられるミステリー。
面白かったです。

素直にえ~!!!、そうなの!?と思ってしまった僕は、フィンチャー監督に
まんまとやられてしまったわけです。

まずはネタバレにならない感想から・・・(^_^;)。

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エイミーの役は10年前ならニコール・キッドマンがやっただろうなと思いました。
もうちょっと昔ならシャロン・ストーンかな。
ロザムンド・パイクは前作の「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」では
まったく美人とは思わなかった(そもそも出演自体を忘れていた・・・)し、
「007/ダイ・アナザー・デイ」での出演っていうのも完全に僕の記憶から消えているし、
ほとんど今作で初めて観たという感じなんですが、この役にピッタリでしたね。
恐るべしエイミー! じゃなくてパイク。

役者として、どうしてアメリカで人気があるのか分からないベン・アフレックですが、
今作の夫役はこの人じゃないと誰がやる?と思えたぐらいはまり役でした。
とは言っても、最初はちょっとアフレックに合っていないと思えたんですよ。
エイミーにピッタリの良く出来た夫という設定だったので。でも徐々に情けない男に
成り下がっていくにつれ、これは彼にしか出来ない役だと思えるようになりました。
アメリカの普通の兄ちゃんみたいな役は、アフレックにピッタリですね(笑)。

弁護士役のタイラー・ペリーは日本ではほとんど知名度はありませんが、アメリカでは
一定のファンを獲得している監督、脚本、製作もこなす役者さんです。女役もするんですよ。
彼の作品は説教臭いのと黒人向け(らしい)という傾向があるので、日本では未公開がほとんどです。
で、僕も彼をちゃんと見るのは、今作が初めてでした。ヤリ手の弁護士役がピッタリですね。

ニックの双子の妹役のキャリー・クーンも初めて見たのですが、アフレックと双子というのは、
ちょっと無理があるんじゃないでしょうか・・・?
ただ役者としては言うこと無しです。

ニール・パトリック・ハリスって、もうこの役ピッタリ!
あまりにハマっていて、他の作品にも影響しそうです・・・(笑)。

原作者が脚本も書いているんですね。
原作は読んでいませんが、大ベストセラーだったそうですね。

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ここからはネタバレでいきます。
っていうか、何書いてもネタバレになっちゃいます。
まだ観ていない人は読まないでください。
ミステリー作品ですからね。

五回目の結婚記念日、夫ニックが自宅に戻ると、家は荒らされ妻のエイミーがいなくなっていた。
ニックはすぐに警察に連絡し、捜査が始まる。
で、出てくる証拠が、どうもニックにとって不利なものばかり。

事件はTVでも取り上げられ、全米で話題のニュースになる。
キャスターが、ニックが怪しいと煽り立てる。
このニュースでの取り上げ方って、実にアメリカ的!?

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アメリカで面白い(という書き方はちょっと変ですが)のは、エイミーを探すのに、
ボランティアの方々が集まるのだけど、あれってキリスト教的ボランティア精神なんでしょうね。
映画「プリズナーズ」でもそうだったけど、被害者の家にわんさか人が集まってきて、
皆で虱潰しに探していくって、すごいな~と感心してしまいました。
日本だと、警察、消防、友人、知人、親戚とかで捜索するんだろうけど、アメリカってものすごいよね、
あの沢山のボランティアの数!!!

そんなこんなで、ちっともエイミーが見つからないと大騒ぎになっていると、そのエイミーが実は
生きていて、全ては彼女が仕組んだということが、観客には明かされる。

ニックも自分が犯人扱いされるようになると、弁護士を雇って独自に事件の解明に乗り出す。
そうすると、どうもエイミーって怪しんじゃないかということが分かってくる。

ここで明らかになるエイミーの素顔が凄いんですね(笑)。
普通じゃなくてというか、明らかにサイコパスですね。

兎に角、自分で男をコントロールできないと気が済まないタイプ。自己中心的なんてもんじゃない。
自分に冷たい態度を取った男には、狂言レイプ事件をでってあげちゃうし、
ニックへの仕打ちも、ニックが自分の思い通りの男にならなかったからなんですよね。

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そんなエイミーが、モーテルで知り合ったバカップルに、お金を強盗された時には、
枕に顔を埋めて叫びます。その悔しがり方ったら、なんとも可愛いいとさえ思ってしまいました(笑)。

ニックがTVで自分の正直な気持ちを告白するのを見て、自分がコントロールできる夫になったと思って、
予想外に喜ぶエイミーも、どうも憎みきれません・・・(^_^;)。

で、実はエイミーは死ぬはずだったのに、このTV番組を見て、急遽予定を変更して、
昔の恋人のところへ行くのですが、このデジーという男も変態で彼女を軟禁状態にします。
ここで、旧い映画の「コレクター」を思い出してしまいました。
あっ、この「コレクター」はオススメの作品です。

しかし、流石はエイミー。コレクターのサマンサ・エッガーとは違います。
新たに計画を練り、難なくデジーの喉を掻っ切って殺してしまいます。
あー恐ろしや・・・。

ちょっと残念というか変な場面は、エイミーがデジーとセックスする場面ですけど、
下着を上下着用っておかしくないですか? 別にパイクの裸を見たくて言っているんじゃないですよ。
だってその後のシャワーの場面で彼女は裸になっているので、裸が嫌だったというわけじゃないですよね。
あそこの場面はホントに不自然でおかしいですよね。R15+指定だしさ・・・(^_^;)。

そもそもデジーの家でのエイミーの一連の行動は、かなり無理がありませんか?
あれだけカメラだらけの家で、いくら映像を細工したとしても、
プロならおかしいと思うんじゃないでしょうか・・・。

それは兎も角、エイミーは血まみれで愛する夫の待つ自宅に戻ってきます。
しかし、その後の警察の捜査が、随分杜撰ですよね。
まー全米でお騒がせの女性が無事!?戻ってきたからいいかって感じで。

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しかし、この二人、この後、どうするんでしょうね・・・?
いやー、怖くて仕方ないよね、旦那の方は(笑)。

原作者が女性というのも重要かな。
男の視点と全く違いますよね、エイミーの捉え方が。
いやー、夫婦の話を書きたかったわけじゃないよね・・・。

夫婦の話だとしてもさ、男としてはどうしたらいいんですか?
夫婦の実態はこんなもんですよってこと、おいおい、怖いよ・・・。

立場が反対でも大変ですよね。
奥さんもおちおち旦那と一緒の部屋で寝てられません。

ちょっと笑えるホラー&ミステリーとして、楽しめば良いのでしょうね。

☆予告↓






一応この話には、元ネタがあるようで、それはスコット・ピーターソン事件というらしいです。
詳しくはこちら↓
http://matome.naver.jp/odai/2141718152982917101?&page=1

でもそれとは別の意見もあって、Newsweek(日本版)の記事によると、
ミステリーの女王アガサ・クリスティの失踪事件ともそっくりらしい。

原作者のギリアン・フリンはミステリー作家の大先輩アガサのファンらしい。

1926年の12月3日、クリスティーは計画的に失踪した。
クリスティーの夫も浮気をしていた。
クリスティ-は腹に巻きつけていたマネーベルトからお金を払っていた。
クリスティーは偽名を、夫の愛人ナンシー・ニールの「ニール」を使っていた。
エイミーは「ナンシー」と名乗っていた。

ね、そっくりでしょう?
というか、フリンは明らかにアガサの事件を参考にしていますよね。
オマージュと言ってもいいかも。

クリスティーは死ぬまで、失踪事件の理由を明かさなかったそうです。
この事件は、「アガサ 愛の失踪事件」という映画になっています。
僕は観ていないのですが・・・。





テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

コーヒーをめぐる冒険(2012)
【2015/03/30 21:30】 映画こ
コーヒーをめぐる冒険(2012)
 OH BOY

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上映時間 : 85分
製作国 : ドイツ

監督:ヤン・オーレ・ゲルスター
脚本:ヤン・オーレ・ゲルスター
撮影:フィリップ・キルザマー

出演:
トム・シリング / ニコ・フィッシャー
マルク・ホーゼマン / 友人マッツェ
フリーデリッケ・ケンプター / 同級生ユリカ
カタリーナ・シュットラー / 恋人エリ
ユストゥス・フォン・ドナーニー / 上階の住人カール
アンドレアス・シュレーダース / 神経質な心理学者
アルント・クラヴィッター / クサい芝居の俳優
マルティン・ブラムバッハ / 無賃乗車検札官
RP・カール / 検札官R2D2
シュテファン・C・ユルゲンス / 前衛劇団演出家
フレデリック・ラウ / 不良青年リーダー
ウルリッヒ・ヌーテン / ニコの父
ミヒャエル・グヴィスデク / 老人フリードリヒ

父親に内緒で2年前に大学を辞めて以来、
ベルリンでのんきな毎日を送る青年ニコ。
恋人の家で目覚めたその朝、不注意にも彼女を怒らせてしまい、
荷物と一緒に追い出されてしまう。
飲酒運転で取り上げられた免許証を返還してもらいに行った先でも
ドジを踏んで返してもらえず、
コーヒーショップでも店員との不毛なやりとりの末、
結局所持金が足りずに飲めず仕舞い。
ことごとくツキに見放された今日のニコ。
しかもこれは、ニコの最高にツイてない一日のほんの序の口に過ぎなかった。



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この作品と監督について、まるで知らないので、ちょっと調べました。

監督は1978年生まれのドイツ人。
Xフィルム・クリエイティブ・プール社で仕事をしていた時、
映画「グッバイ!レーニン」の準備、撮影、編集、ポストプロダクション等に係る。
2003年からドイツ映画テレビ・アカデミー(DFFB)で学び、
その卒業作品にして初監督作となる「コーヒーをめぐる冒険」を発表。
本国ドイツで大ヒットし、ドイツ・アカデミー賞で作品・監督・主演を含む6部門を受賞した。

日本語の題名は村上春樹の小説にあやかっているのか?
作品自体は主人公がコーヒーを飲もうとしてもなかなか飲めないというコメディですけど、
コーヒーをめぐる冒険(映画)というわけでは無い。
でもなかなか好い題名だと思います。

監督もこの日本語題名を気に入っているようで、インタビューで、「とても良いタイトルだと
思います。実は今、アメリカの配給会社もタイトルを探しているところなので、日本題をオススメ
しているところなんですよ!『ニコ・フィッシャーのコーヒーをめぐる冒険』なんてタイトルに
なったら、『インディ・ジョーンズ』シリーズみたいで素敵ですよね。」と答えています。



さて、まるで知らないこの作品を観ることになったのは、ブログ仲間のつかりこさんが
この作品を紹介していたからなんです。

つかりこさんのブログはこちら↓
「幸せなドイツの無気力と再生 ~ 『コーヒーをめぐる冒険』」

つかりこさんのブログを読んで、この作品の本当のテーマがわかりました。
この映画を観た方には是非つかりこさんのブログを読まれることをお勧めします。
おー! そうだったのかとつい膝を打ちたくなります。

残念ながら一般的な日本人である僕にとっては、そこまでの知識が足りないので、
一般的な(表面的な)感想を書きたいと思います・・・(^_^;)。

モノクロの画面から、ジム・ジャームッシュの「ストレンジャー・ザン・パラダイス」と
比較されているようですが、かなり違います。
良い悪いということではなく、今作は“ストレンジャー”みたいに画面粒子が粗い作品ではないし、
ストーリーもテーマもない(という言い方は語弊があるが・・・)作品ではありません。

ドイツ人ということで言うと、ヴィム・ヴェンダースの「ベルリン・天使の詩」も比較対象となると
思うけど、今作はあんなファンタジー作品ではない。

そういった意味では、諸先輩方の作品と比べると、今作はずっと分かりやすいし、言い方は悪いけど、
普通の映画です。

それと“ストレンジャー”と“天使の詩”はフィルムだけど、これはデジタル撮影ですよね・・・?
モノクロでも随分雰囲気違います。

あとベルリンというと「クリスチーネ・F」という映画も思い出します。
あれは麻薬と売春のお話だったけど、ドイツ統一前の一番酷いころのベルリンが舞台でした。
当時は“退廃”という言葉がピッタリの街でした。

それから思えば、ベルリンも表面的には綺麗で魅力的な街になっていますね。
行ったことはないので、実際は知りませんが・・・(^_^;)。

まず、この主人公が、今の日本人にとって、とても外国の話だとは思えないくらい、
いるいるこういう奴という青年のお話なんです。
ドイツでも一緒か・・・と思いました(^_^;)。

無気力で、他人と係りを持ちたくないという若人ですね。

ニコは大学を中退するも、その理由は明確でなく、運転免許証は飲酒運転で免停中という状態。

興味深いのが、ドイツのATM。
ニコは退学が父親にばれて、仕送りを打ち切られるのですが、当然銀行口座も解約。
するとATMにカードを挿入した途端、カードが吸われちゃう!?
その時、画面に説明とか出ないんだ・・・、ひぇっ!ですね。

もう一つ興味深いのがドイツの免停審査。
面接官の心証しだいって、日本にこんなシステムが無くてよかったです、ホントに(笑)。

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あと出てくる人、みんなちょっと変わっている。

アパートの上階の人、寂しい人なんだけど、確かにちょっと鬱陶しい。
でもミートボール、トイレに流しちゃうのはね・・・。

友人のマッツェ、この人とニコの接点がまったく分かりません。
何故この二人が友人?

同級生のユリカも、劇団の演出家もちょっと一癖あります。

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ラスト、ニコは、深夜のバーで隣合わせになった老人に絡まれるのですが、ここがこの映画の大事なところ。
とは言っても、つかりこさんのブログを読まなければ、こんな事実知りませんでしたが・・・(^_^;)。

この老人、愚痴を言い終え帰ろうとすると、なんと発作を起こして倒れてしまいます。
仕方なくニコも救急車に同乗することに。夜明け、病院で待っていたニコに、老人が亡くなったと
看護婦が知らせてくれるも、プライバシーの問題で老人の個人情報は教えてもらえません。

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朝日の中、ようやくコーヒーにありつけたニコですが、さて彼は変わったのか・・・。

最初はモラトリアム青年の話だったのに、最後に歴史問題を突き付けられ、
これがドイツで賞を独り占めの理由かと納得。

ちょっとオシャレなモノクロ映画と思っていたら、やられちゃいましたね。

ところで、ラストの解釈なんですが、映画におけるそれぞれの場面がなにかしらの
比喩であるなら、この映画は“朝になった”ところで終わっているということで、
監督としてはニコ(ドイツの若者)に対して、前向きな変化を託しているのかなと。

でもちょっと苦そうな未来です。そう甘くは無いよ(笑)。

☆予告↓





テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画




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