バニーマン日記
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フォックスキャッチャー(2014)
【2016/03/27 20:54】 映画ふ
フォックスキャッチャー(2014)
 FOXCATCHER

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上映時間 : 135分
製作国 : アメリカ
映倫 : PG12

監督:ベネット・ミラー
脚本:E・マックス・フライ
ダン・ファターマン
撮影:グリーグ・フレイザー
出演:
スティーヴ・カレル / ジョン・デュポン
チャニング・テイタム / マーク・シュルツ
マーク・ラファロ / デイヴ・シュルツ
シエナ・ミラー / ナンシー・シュルツ
ヴァネッサ・レッドグレーヴ / ジャン・デュポン
アンソニー・マイケル・ホール / ジャック
ガイ・ボイド / ヘンリー・ベック
ブレット・ライス / フレッド・コール

1984年のロサンジェルス・オリンピックで金メダルを獲得したレスリング選手、マーク・シュルツ。
しかし、マイナー競技ゆえに生活は相も変わらず苦しいまま。
同じ金メダリストでマークが頼りにする兄のデイヴも、
妻子ができて以前のように付きっきりというわけにはいかない。
いまや、次のソウル・オリンピックを目指すどころか、競技を続けるのもままならなかった。
そんな時、アメリカを代表する大財閥デュポン家の御曹司ジョン・デュポンから、
彼が結成したレスリング・チーム“フォックスキャッチャー”への参加をオファーされる。
この願ってもない申し出を快諾するマーク。最先端トレーニング施設を有するデュポンの大邸宅に移り住み、
ようやくトレーニングに集中できる理想的な環境を手に入れたかに思われたマークだったが…。



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1996年に起きたデイヴ・シュルツ殺害事件を基に映画化。
が、内容は事実とかなり変えられているそうです。
どちらにせよ、その事件のことは当時、新聞で読んだかな~?ぐらいのことなので、知らないと一緒ですね。

静かなる狂気を淡々と描いていて、面白いのですが辛い。かなり疲れます・・・。
この監督、僕は「マネーボール」は面白かったのですが、「カポーティ」は挫折しました(^_^;)
オススメではありますが、万人向けではない。

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主人公のジョン・デュポンは大金持ちですが、自分で儲けたのではなくデュポン財閥の資産相続人の一人
という立場のようです。で、ご本人は何をしていたかというと、鳥類学者(20もの新種の鳥類を発見!)、
貝類学者、切手蒐集家、スポーツ支援者やコーチ、また慈善事業としてデラウェア自然博物館を設立し、
いくつもの施設に寄付を行っていたようです。
そして強烈な愛国者であり、母親の支配から逃れることが出来なかった息子でもあります。

そんなお金持ちがお金で買えないものを求め、そして手に入れることなく生涯を終えるお話です。

その主人公を演じるスティーヴ・カレルがスゴイです。素晴らしい。
実に不気味で、怖い。怪演!
コメディがメインだった人がシリアスな役に挑むと、その振り幅が激しくて、
かなり暗い役を選ぶ傾向があるのですが、これがまさにそう。

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マーク・シュルツ役のチャニング・テイタムもなかなか良い。
ちょっと頭の弱い?青年の役を上手く演じています。

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その兄デイヴ役のマーク・ラファロも面倒見の良い兄役を好演。
人の良さがにじみ出ています。

あと主人公の母をヴァネッサ・レッドグレーヴが演じていますが、流石の貫録。

デイヴの妻役はシエナ・ミラー。まったく分かりませんでした(^_^;)
それ以外の人も分かりません・・・。
と言うか、わざと分かりにくくしている?

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興味深いのは、あれだけスポーツ大国アメリカでも、マイナー競技では生活が大変だということ。
儲かる競技以外では、たとえ金メダリストでもスポンサーを探すのは並大抵ではない。
この映画でもマーク・シュルツは本当に地味な生活を送っています。
これが悲劇を生む原因になるのですが・・・。
アメリカは、あまりに商業主義に偏りすぎてるな~としみじみ思いました。

ちょっと謎は、レスリングの試合前に90分ぐらいで4~5キロ減量する羽目になるのですが、
あれっていくらなんでも不可能じゃない?

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結局、何故この事件が起きたのか?
映画では有耶無耶になっています(それなりの答えは示してある)が、事実そうだったようで、
特に主人公がもうこの世にいない今はどうしようもない。

デヴィッド・ボウイの“フェイム”を聴いて、ジョン・デュポンが怒り出すのはあまりにベタで分かりやすい。
なんにせよ、この映画では、ドラッグ問題等、ジョン・デュポンは酷いコーチだったとしか言いようがない。
それもこの映画が疲れる原因ですね・・・(^_^;)

☆予告↓







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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

セッション(2014)
【2016/03/16 18:32】 映画せ
セッション(2014)
 WHIPLASH

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上映時間 : 107分
製作国 : アメリカ

監督:デイミアン・チャゼル
脚本:デイミアン・チャゼル
音楽:ジャスティン・ハーウィッツ
音楽監修:アンディ・ロス
出演:
マイルズ・テラー / アンドリュー・ニーマン
J・K・シモンズ / テレンス・フレッチャー
ポール・ライザー / ジム・ニーマン
メリッサ・ブノワ / ニコル
オースティン・ストウェル / ライアン・コノリー
ネイト・ラング / カール・タナー

偉大なジャズドラマーを夢見て全米屈指の名門、シェイファー音楽院に入学したニーマン。
ある日、フレッチャー教授の目に止まり、彼のバンドにスカウトされる。
そこで成功すれば、偉大な音楽家になるという夢は叶ったも同然。
自信と期待を胸に練習に参加したニーマンだったが、そんな彼を待っていたのは、
わずかなテンポのずれも許さないフレッチャーの狂気のレッスンだった。
それでも頂点を目指すためと、罵声や理不尽な仕打ちに耐え、
フレッチャーのイジメのごとき指導に必死で食らいついていくニーマンだったが…。



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原題の“WHIPLASH”。
勿論、有名な曲(らしいが知りません)のタイトルなんですが、下記のような意味らしい。

“whiplash”とは(むちの先のしなやかな)むちひも、むち打ち。
エ〇エ〇趣味の人の言葉か・・・?(^_^;)

観終わって、先ずは面白かった!

が、これほど気分が悪かった映画もない。
面白いと思った自分が嫌になった(笑)

クソッたれパワハラ教師と、そして自己中クソ生徒の壮絶な戦い!
いや~、面白い。
でもクソ映画です。

観ていて、これが音楽を対象にした作品じゃなくて、スポ根映画ならと一瞬思いましたが、
それってスポーツに対しても失礼だなと思い直しました。

JAZZは聴きますが、“WHIPLASH”も知らない程度なので・・・。
でも映画の中でバード(チャーリー・パーカー)のエピソードが出てきますが、それはフレッチャーの
解釈の仕方が間違っていると思う。

主人公がドラムの練習のやり過ぎで、手を血まみれにしますが、あれもどうかと思う。
実際のドラマーの方の意見を聞きたいです。

でもそういうことじゃないと思う。
が、書いていて、何故こうもムカムカするのか、まだよく分かりません・・・。

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とりあえず、クソッたれパワハラ教師を演じたJ・K・シモンズ、素晴らしいです。
アカデミー助演男優賞をはじめ映画賞を総なめにしただけのことはあります。
ゾクゾクする嫌な奴を好演(好演という言葉でいいのか・・・?)しています。

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自己中クソ生徒を演じるマイルズ・テラーもいいですね。
彼は初めて観ましたが、これまた嫌な奴を好演(笑)

何故、フレッチャーはこうもクソ人間になったのか?
自分にはミュージシャン(演奏者)としても、作曲家としても才能が無いというコンプレックスが
彼をこんな人間にしてしまったのか・・・?

また主人公のアンドリュー・ニーマンは、最初は大学生にもなって父親と映画を観に行くウブな奴で、
彼女に声をかけるのもいかにも青春映画的で爽やかだな~なんて思っていたら、大間違いでした。
ドラマーとして成功することしか考えていなくて、そのためには彼女を捨てる、親戚とは喧嘩、
友人はいないというフレッチャーとどっこいのクソ野郎でした。

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さて、この映画の白眉でもあるラストのコンサートの場面をどう捉えるかで、評価が分かれると思います。

いや、実際このコンサート場面って、面白いんですよ。
かなりのめり込みました。

が、何か腑に落ちない。納得しかねる。何かが僕にこれおかしいだろう?と問いかける。

監督は高校時代に、競争の激しいジャズバンドに所属し、本当に怖い思いをしたという経験から
この作品を書いたらしい。そういった意味では、監督は音楽的にはシロウトということではないと
言えるが、残念ながらそれは映画に関係しなかったようです。

いや、この場合、監督が音楽に対して素人であったかどうかさへも関係ない。
今作の場合、名門音楽学校のジャズバンドを題材にしてはいるが、監督の描きたかったものは、
音楽では無くて、サイコスリラー(ホラー?)だったということ。

フレッチャーというパワハラ教師と対峙する羽目になった恐ろしさを描いていると。

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映画を観終わって、何故こんなにこの作品を僕は嫌がるのか?
その謎を探るべく、やっと例のジャズミュージシャンの菊地成孔氏と映画評論家の町山智浩氏との
やり取り読みました。噂通り、とっても長いので、端折って読みましたが、分かりました、僕の謎。

この映画には、音楽に対する“愛”が無いんです。

というか、僕はそう感じたから、面白いとは思っても、素直にこれは傑作だと認められないんだと。

だから、音楽への愛をちっとも疑問に思わなかった方々は、これ傑作だと仰るんですね。

どうなんでしょう?
皆さん、是非ご覧になって。意見をください(笑)

☆予告



☆Whiplash (2014) The final scene






テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

「5人目のビートルズ」ジョージ・マーティンさん死去
【2016/03/09 18:20】 音楽ー人
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いやー、ビックリ。
とりあえずニュース記事から↓

合掌。



ザ・ビートルズ」の作品をほぼプロデュースしたことから「5人目のビートルズ」と呼ばれた
英音楽プロデューサーのジョージ・マーティンさんが亡くなった。90歳。9日、海外メディアが報じた。

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マーティンさんは1962年、ビートルズを見いだし、96年、音楽界への貢献からナイトの称号を贈られた。
98年、ビートルズのトリビュート盤「イン・マイ・ライフ」をプロデュースし、発表した。




テーマ:音楽のある生活 - ジャンル:音楽

プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命(2012)
【2016/03/08 22:26】 映画ふ
プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命(2012)
 THE PLACE BEYOND THE PINES

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上映時間 : 141分
製作国 : アメリカ
映倫 : PG12

監督:デレク・シアンフランス
原案:デレク・シアンフランス
ベン・コッチオ
脚本:デレク・シアンフランス
ベン・コッチオ
ダリウス・マーダー
撮影:ショーン・ボビット
音楽:マイク・パットン
出演:
ライアン・ゴズリング / ルーク
ブラッドリー・クーパー / エイヴリー
エヴァ・メンデス / ロミーナ
レイ・リオッタ / デルカ
ベン・メンデルソーン / ロビン(自動車修理屋)
マハーシャラ・アリ / コフィ(ロミーナの夫)
デイン・デハーン / ジェイソン(ルークの息子)
エモリー・コーエン / AJ(エイヴリーの息子)
ローズ・バーン / ジェニファー(エイヴリーの妻)
ブルース・グリーンウッド / ビル
オルガ・メレディス / マレーナ
ハリス・ユーリン / アル(エイヴリーの父)
ロバート・クロヘシー / ウィズボウスキー

移動遊園地で曲芸バイクショーをしながら各地を巡り、
その日暮らしの気ままな生活を送る孤独な天才ライダー、ルーク。
ある日、かつての恋人ロミーナと再会した彼は、彼女が自分との子どもを
密かに生んでいたことを知り、根無し草生活から足を洗うことを決意する。
しかし職探しは上手くいかず、母子を養うために銀行強盗に手を染める。
そんなルークを、正義感にあふれる新米警官エイヴリーが追い詰めていく。
15年後、何も知らないルークの息子ジェイソンとエイヴリーの息子AJは
高校で出会い、すぐに仲良くなるのだが…。



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ブルーバレンタイン」のデレク・シアンフランス監督とライアン・ゴズリングが再びコンビを組んだ犯罪サスペンス。

題名の“The Place Beyond the Pines(松林の向こう側)”とはニューヨーク州のスケネクタディ(Schenectady)の
英語訳言葉で、現地に暮らしていたネイティヴ・アメリカンのモホーク族の言語だそうです。
“Schenectady”が“The Place Beyond the Pines”のことということは分かりましたが、
それが何を意味するのかはやっぱり分かりません(^_^;)

上映時間が141分。ビックリ。そんなに長かった?
意外に、長さは気にならなかった。
まー、面白かったということです。
ただ暗い内容です(^_^;)
ライアン・ゴズリングのファンにはオススメです。
彼のファンならちょっと変わった作品でも大丈夫でしょう・・・きっと。

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この作品、長いのには訳?があって、三つのお話から構成されています。

①天才ライダー、ルークが銀行強盗になる話。

②警官エイヴリーが英雄になるお話。

③15年後、彼等の息子が出会うお話。

個人的な結論を言うと、①→③→②の順番で良かった。



先ずは①。

やっぱりルーク演じるライアン・ゴズリングですね。
彼が良い!
暗く翳りのある表情がイイですね。

オープニングの長回しが素晴らしい!
ライアン君の登場からバイクに乗って、ケージに入るまでをワンカットで撮っているんだけど、
このワンカット、カッコいいです。
多分ケージに入る前にスタントマンと入れ替わっていると思います・・・。
ケージの中でのバイク乗りは、ライアン君にはちょっと無理だと思うな(^_^;)

あと、まだ赤ん坊の息子と息子の母のロミーナとアイスを食べる場面があるんですが、これが切ない。
ルークがアイスを息子に食べさせながら“アイスを食べるたび、オレのことを思い出してくれ”って、
泣けますね・・・(T_T)



ここからネタバレになります。

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銀行強盗を勧めたロビン↑

で、ルークは銀行強盗を重ねるも、ついに警察に追われることに。
ここで登場がブラッドリー・クーパー演じる新米警官エイヴリー。
民家に逃げ込んだルークは、ロミーナに電話して“息子に俺が父親だとは伝えるな”と。
ここもまた泣けます。

そこにエイヴリーが現れ、ルークは撃たれ死亡。
いや~、このルークの死に様が、実に無様で、おいおい彼って主人公だったよな?
主人公がこんなに早く死んじゃって、それもこんな死に方で、え~っ!?って感じですよ。

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ライアン君の悲しげな表情と救いのない暗い話で、あまりにやるせないんですが、
この①はよく出来ていると思います。



そして②になります。

新米警官のエイヴリーはこの事件で、自身もルークに撃たれ怪我をしますが、一躍地元の英雄になります。
実はエイヴリーは、なかなかのエリートで、大学の法学部を出るも警官になったという変り種。

が、そこに悪徳警官レイ・リオッタ演じるデルカが現れ、エイヴリーを悪の道に引きずり込みます。
この悪徳警官デルカを演じるレイ・リオッタが実にピッタリ。
まったくこの手の役にはうってつけの役者ですな、レイ・リオッタは。
彼が出てくるだけで、悪役の臭いがプンプンします(笑)

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しかし正義感に燃えるエイヴリーは、元検事だった父親に相談し、地方検事のビルを脅し?て、
デルカ一味を逮捕し、自身は検事補の地位を得て、出世していきます。

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パパに相談

この②は、ブラッドリー・クーパーよりもレイ・リオッタの方が良いですな。
とは言いつつ、意外としたたかなブラッドリー・クーパーもなかなかの見所でした。



そして③。

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15年後。
スケネクタディの高校にエイヴリーの息子AJが転校してきて、ルークの息子ジェイソンと
出会ってしまいます。二人とも揃いもそろって悪い方に転がっていまして、なんともなりません。

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このジェイソン演じるデイン・デハーン、良かったね。
ライアン君といいデイン君といい、この映画はルーク親子が良いですね。

ジェイソン君は、父親の遺言を母親が守っているので、父が銀行強盗で射殺されたことを知りません。
そして真面目な?義父の下で暮らしているのに、どうも道を踏み外しています。
ホントにいい人なんですよ、この義父のコフィって。
良い親に育てられても上手くいかないんですね・・・。
で、ジェイソンはドラッグストアで万引きをするところなんて、実にルークの血を受け継いでいます。

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義父とママ

AJは両親が別れていたので、母親と暮らしていたのですが、何故か父親のところに引っ越してきます。
こいつが何ともならないクズ野郎で、ジェイソンと知り合い、“クスリ”の調達を彼に頼んだりします。

そうこうしているうちに、ジェイソンは父親のことを調べ、AJのオヤジが自分の父を射殺したことを
知ってしまいます。そこでAJをまず撃ち、次にエイヴリーを松林!の中で殺そうとしますが・・・。

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ラスト、エイヴリーは司法長官に当選し、ジェイソンはエイヴリーから奪ったお金でバイクを手にいれ
何処かに逃亡していきます。

この時、バイクを売ったオヤジが“運転の仕方知っているのか?”と聞くと、無言でバイクを走らせる
場面は、父親の血を受け継いでいるな~としみじみしました(T_T)
この走り去るジェイソン君、イイですよ。

あっ、そうそうエイヴリーがルーク親子の写真を財布に入れて肌身離さず持っていたのは、
ルークを射殺したことを悔いているのが分かってよかったですね。

でも、どうもエイヴリー親子の方のこの後は、なんとも腑に落ちない。
ま~、オヤジのエイヴリーが無事司法長官になったのはまだ良しとしても、
息子のAJはどうすんだ?という感じですね。
どこかのバカ息子のようで、彼の将来が心配です。

☆予告








テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

ラブ&マーシー 終わらないメロディー(2015)
【2016/03/02 18:42】 映画ら
ラブ&マーシー 終わらないメロディー(2015)
 LOVE & MERCY

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上映時間 : 122分
製作国 : アメリカ

監督:ビル・ポーラッド
脚本:オーレン・ムーヴァーマン
マイケル・アラン・ラーナー
音楽:アッティカス・ロス
出演:
ジョン・キューザック / 80年代のブライアン・ウィルソン
ポール・ダノ / 60年代のブライアン・ウィルソン
エリザベス・バンクス / メリンダ・レッドベター
ポール・ジアマッティ / ユージン・ランディ
ジェイク・アベル / マイク・ラブ
ケニー・ウォーマルド / デニス・ウィルソン
ブレット・ダヴァーン / カール・ウィルソン
グレアム・ロジャース / アル・ジャーディン
ジョアンナ・ゴーイング / Audree Wilson
ディー・ウォーレス / Rosemary
マックス・シュナイダー / Van Dyke Parks
タイソン・リッター / Hipster?
ジョナサン・スレイヴィン / Phil Spector
ダイアナ・マリア・リーヴァ / Gloria
ニック・ゲールフース / ブルース・ジョンストン
ビル・キャンプ / マレー(父)
ジョニー・スニード / Hal Blaine
エリン・ダー / マリリン
 
1961年に弟のデニス、カールや従兄弟のマイク・ラブらとバンド、
ザ・ビーチ・ボーイズを結成したブライアン・ウィルソン。
カリフォルニアの明るい日差しを体現した陽気なサーフィン・ミュージックは全米の若者たちの
心を捉え、ビーチ・ボーイズは一気にスターへの階段を駆け上っていった。
しかし、曲作りのプレッシャーと過酷なツアー活動は、ブライアンの心を想像以上に蝕んでいた。
やがて、とうとうツアーに参加できなくなったブライアンは、ひとりスタジオにこもり、
革新的な音作りに没頭していく…。
80年代。すっかり表舞台から消えていたブライアンは、依然、精神に深刻な問題を抱え、
精神科医のユージン・ランディによる厳しい監視と薬漬けの日々を送っていた。
そんなある日、ふと立ち寄った自動車販売店で、セールス担当のメリンダ・レッドベターと出会い、
恋に落ちるのだったが…。



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先にお断りしておくと、僕はザ・ビーチ・ボーイズにしろ、ブライアン・ウィルソンしろそれ程熱心なファン
というわけはありません。でも『ペット・サウンズ』をロック・アルバム史のベスト10には入れなくちゃと
思っている人間なので、この映画を無視することは出来ませんでした。

で、ザ・ビーチ・ボーイズやブライアン・ウィルソンのファンの方は勿論、『ペット・サウンズ』を名盤だと
思っている方は必見です。

ただ、それ以外の人はまったく興味沸かないでしょう(^_^;)

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この映画の面白いところは、ブライアン・ウィルソンを二人の俳優が演じているということ。
60年代はポール・ダノで、80年代はジョン・キューザックが演じています。
これがものの見事に対照的なアプローチでそれぞれ演じています。

ポール・ダノは簡単に言えばブライアン・ウィルソンのそっくりさんです。
ブライアンのことを少しでも知っているなら、おー!と感心してしまうぐらいソックリ。
体系も太って似せています。

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片やジョン・キューザックは、あくまでもジョン・キューザックのまま。
ブライアン・ウィルソンのような経験をした人間を演じていると言ったらいいのかな。

この映画に関して、僕の知識はポール・ダノがブライアンを演じているということしか知らなかったので、
ジョン・キューザックが最初に現れた時、誰の役なのか分かりませんでした(^_^;)
それくらいジョン・キューザックはブライアンに似せるということには興味を持っていない(監督の指示?)。
時間軸も60年代と80年代を行ったり来たりなので、余計最初は分からなかった。

ちょっと調べてみたところ、今作の脚本担当のオーレン・ムーヴァーマンはボブ・ディランをモデルに6人の
俳優にそれぞれのディランを演じさせた「アイム・ノット・ゼア」でも脚本を担当しているので、その時の
経験がこの映画にも影響しているのかな。

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そして、音楽映画としては、『ペット・サウンズ』の制作現場を再現することに挑戦して、これが結構成功して
いると思う。その他、シングル「グッド・ヴァイブレーション」、アルバム「スマイル」の製作現場も再現して
います。これは音楽ファン必見です。面白い。
で、そうなると勿論、ハル・ブレインやヴァン・ダイク・パークスなども出てきます。

ハル・ブレインと言えば、彼も所属していたセッション・ミュージシャン集団「The Wrecking Crew」にスポットを
当てた長編ドキュメンタリー映画『レッキング・クルー 伝説のミュージシャンたち』が公開されますね。
これも楽しみです。

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このレコーディング場面を観ていて、天才ってこういう人のことを言うんだなと思いました。
ブライアンって、作曲するにあたり、悩まないんですね。彼の頭の中に勝手に音が聴こえてくると。
だから悩むのは、聴こえてくる“音”を、いかに実際の音にするのかということなんですね。

それで思い出したのが、音楽評論家、編集者、株式会社ロッキング・オンの代表取締役社長の渋谷陽一が、
黒澤明監督にインタビューした記事のことです。今、手元にその時の記事があるわけではなく記憶だけで
書いているので違っているかもしれませんが、大体の内容は次のようなものです。

そのインタビューで渋谷氏が黒澤監督に、「何故、監督はそこまで画面の隅々までこだわるのですか?」
と尋ねると、監督が答えて「だって、僕にはそう見えるから、そのように画面をつくらなくちゃいけないんだ」。
渋谷氏「えっ、そう見える?」。黒澤監督「そうだよ。例えばあの映画のあの場面は僕にはこう見えるんだ」と
渋谷氏に絵コンテで説明する。渋谷氏よく分からない様子。監督「兎に角、僕にはこういう風に見えるから」。
渋谷氏、相変わらず理解できない。監督「なんで分からないんだ」とイラッとする(笑)

僕はその時、ピカソの“ゲルニカ”を思い浮かべた。ピカソにはゲルニカ爆撃があの絵のように見えたと。
同じように黒澤監督も自分の映画は、監督にはそのように見えるから、監督にしか分からないかもしれないけど、
見えるように表現しないと自分には納得できないと。

ブライアンもそのように音が聴こえてくるから、それをみんなが聴ける音として録音しないと気が済まない。
で、それが分からないメンバーとレコード会社の人間と当時の米国のファンには、サーフィンも車も女の子も
歌われていない、何がなんやら分からないレコードとして、低い評価しかもらえなかった。

天才ってそういうものなんですね・・・(^_^;)

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当時のレコード会社とブライアンは、妥協案として「ペット・サウンズ」にポップな“スループ・ジョン・B”を
収めるんですが、この映画の中でもこの曲のPV?が流れますが、それが見事にサーファーっぽい(笑)

そう言えば、60年代のブライアンって、同じ服の色違いを着ている。
映画の脚色なのか、本当に色違いで何枚も買うような人だったのか・・・?
変わりものという印象を強調するためなのか、やっぱりそういう人だったということか。

父親の影響や、精神科医のユージン・ランディの支配とか、いろいろ話としては知っていましたが、
大変だったなあ~としみじみ思いました。
20年以上も廃人同様の生活をしていた人が、こうやって復活できたのは良かったですよね。

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それでもちょっと不思議に思うのは、20年以上も廃人同然の引きこもりだったのブライアンに、
ユージン・ランディがたかり続けたというのは、それだけ“お金”があったからなんだろうけど、
いかに60年代前半の数年だけで儲けたかということですよね。スゴイな~(笑)

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↑手前のおじさんがブライアン本人です。

☆予告






↓『ペット・サウンズ』の中で最も好きな曲。

☆The Beach Boys - God only knows






見事1位になった!
彼等の60年代中期の名曲。
テルミンが使われたもっとも旧いポップソング?

☆The Beach Boys - Good Vibrations






ブライアンが復活後の初ソロ曲。

☆Brian Wilson - Love and Mercy






☆Brian Wilson - One Kind Of Love







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