バニーマン日記
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それでも夜は明ける(2013)
【2014/11/18 20:29】 映画そ
それでも夜は明ける(2013)
 12 YEARS A SLAVE

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上映時間 : 134分
製作国 : アメリカ
映倫 : PG12

監督:スティーヴ・マックィーン
製作:ブラッド・ピット
デデ・ガードナー
ジェレミー・クライナー
ビル・ポーラッド
スティーヴ・マックィーン
アーノン・ミルチャン
アンソニー・カタガス
脚本:ジョン・リドリー
撮影:ショーン・ボビット
音楽:ハンス・ジマー

出演:
キウェテル・イジョフォー / ソロモン・ノーサップ/プラット
マイケル・ファスベンダー / エドウィン・エップス
ベネディクト・カンバーバッチ / フォード
ポール・ダノ / ジョン・ティビッツ
ポール・ジアマッティ / フリーマン
ルピタ・ニョンゴ / パッツィー
サラ・ポールソン / エップス夫人
ブラッド・ピット / バス
アルフレ・ウッダード / ショー夫人
ケルシー・スコット / アン・ノーサップ
クヮヴェンジャネ・ウォレス / マーガレット・ノーサップ
ギャレット・ディラハント / アームスビー
ロブ・スタインバーグ / パーカー

ニューヨークに暮らす音楽家のソロモン・ノーサップは生まれながらの自由黒人。
妻子とともに、白人を含む多くの友人に囲まれ、幸せな日々を送っていた。
だがある日、2週間の興行に参加した彼は、興行主に騙され拉致された末、奴隷市場に送られてしまう。
自分は自由黒人だとどれだけ必死に訴えようが、無駄な抵抗だと悟るのに時間はいらなかった。
そして名前も人間としての尊厳も奪われ、奴隷として大農園主フォードに買われていく。
それでも農場では、その有能さを認められ、温厚なフォードに気に入られるソロモンだったが…。



南北戦争前の19世紀前半に実在した黒人男性ソロモン・ノーサップの自伝を映画化。

今年のアカデミー賞で、作品賞、助演女優賞(ルピタ・ニョンゴ)、脚色賞(ジョン・リドリー)を受賞。
今年のアカデミー賞のことはこちら↓
http://oukei1963.blog90.fc2.com/blog-entry-328.html

img_7.jpg

作品賞ってこれだったんだ。思い出しました。製作のブラピがうれしそうだったな・・・。
監督はアフリカ系英国人なんですね。

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良く出来た作品でオススメしますが、そうか作品賞か・・・。

アメリカの汚点についての作品なので、政治的配慮で選ばれたと言ったらちょっとアレですけど、
今でも人種差別問題が片付かないアメリカにおいて、アカデミーとしてのメッセージということか。

どうもアカデミー賞受賞作というのも何というか、実際のところこれが?というのが多くて・・・。
いやいや今作は真面目な良作ですよ。でも作品賞を取っちゃうと、それなりに期待しますから。
やっぱりハードルあげちゃいますよね。何度も騙されているんですけどね・・・(^_^;)。

でももう一度書きます。観る価値あります。オススメします。
それは本当です(笑)。

先ずこの作品についてオススメするのがスパイクロッド氏のブログの素晴らしいイラスト。
是非どうぞ↓
http://spikerod.blog.fc2.com/blog-entry-101.html

このイラストに描かれている首つりシーン、これが実に印象的な場面なんですが、何が印象的って
人が首つりになっているその横で、子供たちが普通に遊んでいるんです!
実に残酷なんですけど、奴隷に対する認識って、子供でもこんなもんなんですね。恐ろしいです。

347686_01_02_02.jpg

作品の一番のテーマは勿論、奴隷制問題(人種差別)の残酷さなんですけど、それ以外に非常に気になった
点があります。それはここに出てくる非人道的な白人の主人たちが、敬虔なキリスト教徒だということです。

奴隷たちに熱心に聖書を聞かせてやるのに、やってることはメチャクチャなことばかり。
ベネディクト・カンバーバッチが演じるご主人様は、この映画の状況のなかでは良い人と言えるけど、
奴隷制を疑っていないという意味では酷い人間です。
彼等って、聖書を読んでも神の教えを守っていないじゃん、ってね。

この前に観た“もうひとりの息子”もそうですけど、宗教は厄介です。
別にキリスト教を非難しているのではありません。
宗教って救いでもあるし、禍でもあるんですよね。

俳優陣はブラピ以外は皆さん、素晴らしいです(笑)。

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ブラピは演技の問題では無く、製作を兼ねているっていうのがちょっとね。
彼の役は実に良い役で、所謂おいしい役としか言えないものです。
役者としてだけの参加なら良い役もらったねで済むんですけど、自身が製作者ということだと、
ちょっといやらしさを感じてしまいますね。悪役でもやればよかったのに・・・。

主演のキウェテル・イジョフォーも助演女優賞のルピタ・ニョンゴは言うまでも無く素晴らしいです。

347686_01_04_02.jpg

でもやっぱりこの映画で印象的なのは、マイケル・ファスベンダーとポール・ダノの二人ですね。
この二人、胸くそ悪いことこの上ないです。ムカツクったらありゃしないです、ホントに。
この作品を見た方は、ほとんどがかように思われているようですね(笑)。

347686_01_01_02.jpg

で、ここまで書いてきて何がすっきりしないのかちょっとわかってきました(遅い!)。
ソロモン・ノーサップが自分をこんな目に遭わした奴に復讐ができなかったからなんです、きっと。

タランティーノの“ジャンゴ 繋がれざる者”だと、復讐のために片っ端から殺しちゃうんだけど、
まーあれはエンタメ作品だったからそれでよかったけど、今作は実話を基にした真面目な作品なので、
復讐出来てめでたしめでたしというわけにはいきません(^_^;)。

このラスト(映像じゃなくて言葉の説明です)が切ないんですよね。
当時の黒人の状況としては、致し方が無いということなんだけど、実に残念です。
ソロモン・ノーサップ無念だったろうな。

あっ、ちょっと気になったのは、作中で歌われるゴスペル。
とっても現代的なんです。
歌としての出来はいいけど、時代設定からすると・・・。
僕が勉強不足なだけで、1800年代からゴスペルってこんな風だったんですかね?

☆予告↓



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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

この記事に対するコメント

そうそう、首つりシーンはまわりの人が無視しているのが恐ろしいですよね。
僕は、「農場長、助けたんじゃなかったのか?」と思いました。
かかとが地面に着いて数分もしたら死ぬというのに、ほったらかし過ぎ。
あれが、奴隷虐待の本質をえぐっているんでしょうね。
まわりの人たちは、助けることができない。
助けたら、次は自分の番になるからです。
奴隷制度ばかりか、農場長さえも手を出せないようすは、
資本主義のタテの力関係の構図がそこにあるのかもしれません。

ブラピは、カッコ良すぎ!
こういうヒューマンもので、かっこいいやつがかっこいい役をやると、
鼻につきますよねぇ?
もっと、地味な役者にすればよかったのに、と思いました。

ポール・ダノは、ばっちりハマリ役ですよねー。
【2014/11/19 19:15】 URL | つかりこ #- [ 編集]


こんばんは

 監督がかのマックイーンと同姓同名とは驚きました。

 タイトル名がいいですね。
 ぜひ見たいと思います。
 ご紹介ありがとうございました。
【2014/11/19 21:12】 URL | mikitaka08 #- [ 編集]

ありがとうございます!
ボクのつたない記事を紹介してくださって!
途中で自分の名前が出てきたときには、
うれしいやら恥ずかしいやらでそらもう大変でした(笑)

ボクがあのシーンをイラストに描くと決めたのも、
バニーマンさんとまったく同じ理由です。
はっきり言って嫌なイラストですので、
思いっきり拒否られる可能性もあるかと覚悟してたんですけど、
バニーマンさんに褒められてホッと胸をなでおろしているところです(笑)

奴隷はあくまで農場主の所有物なので、
それがたとえ命の危機であろうとも、
使用人や奴隷が手を出すわけにはいかない。
こういう公開首吊り処刑的な行為が日常化してしまった恐怖。
冷たい視線を送るだけの女主人。
心配しながらも助けることができない奴隷。
その周りで無邪気に遊ぶ子供たち。
そして流れていく無慈悲な時間。
ホントに思い出しても身震いしますね。

あと出てくる白人主人たちが敬虔なクリスチャンだという点ですけど、
彼らの中ではまったく教えに反しているという意識はないのではないでしょうか?
かなり残酷な言い方ですけど、
彼らにとって黒人奴隷は「人間」ではないのですから……。
【2014/11/19 22:36】 URL | スパイクロッド #- [ 編集]


つかりこさん、こんばんは。

>かかとが地面に着いて数分もしたら死ぬというのに、ほったらかし過ぎ。
>あれが、奴隷虐待の本質をえぐっているんでしょうね。
>まわりの人たちは、助けることができない。
>助けたら、次は自分の番になるからです。

首つりシーンはこの映画を象徴していますよね。
まさに“奴隷虐待の本質”を表す場面といえます。
怖いですね。

>ブラピは、カッコ良すぎ!
>こういうヒューマンもので、かっこいいやつがかっこいい役をやると、
>鼻につきますよねぇ?

鼻につきますね。
まー今はご愛嬌と思っていますけど・・・(笑)。

>ポール・ダノは、ばっちりハマリ役ですよねー。

ハマリすぎです(^_^;)。

【2014/11/20 21:00】 URL | バニーマン #- [ 編集]


mikitaka08さん、こんばんは。

そうなんですよ、初めて監督の名前を知った時はビックリしました。

>タイトル名がいいですね。

原題がちょっとそのまんますぎですよね。
こういった題名を考えるのは、日本人は結構良い仕事しますね。

“クロスロード”と違って、これは普通にオススメできます。
【2014/11/20 21:05】 URL | バニーマン #- [ 編集]


スパイクロッドさん、こんばんは。

いえいえ、いつもスパイクロッドさんのブログには驚かされるばかりで、
大変楽しく読まさせていただいております!

あのシーンはやはりこの映画で外すことが出来ないところですね。
人間の恐ろしさがよく分かります。
あの場面を選択したスパイクロッドさんのセンスに脱帽です!

>あと出てくる白人主人たちが敬虔なクリスチャンだという点ですけど、
>彼らの中ではまったく教えに反しているという意識は
>ないのではないでしょうか?
>かなり残酷な言い方ですけど、
>彼らにとって黒人奴隷は「人間」ではないのですから……。

それこそ本当におぞましいことですね。
人間が人間を所有することに全く疑問が無いことが・・・。
【2014/11/20 21:14】 URL | バニーマン #- [ 編集]


こんばんは。
この作品、公開当初から気になってましたが、まだ見てません。きっとしんどいだろうなあ、と思って。
中学生の時にテレビで『ルーツ』を見て、奴隷狩りのシーンとか怖くて眠れなくなりました。でも、同時に思ったのは、自分が幼かった頃、初めて黒人男性を見たときに、とても怖かったことです。
つまり、無知故の残酷性というのがあると思います。差別の歴史を学び、黒人音楽にも親しんでいる現在の自分の価値観からすれば、奴隷制度は当然許せないものです。しかし、もし自分が当時の支配者階級の側だったら、奴隷制度に疑問を持ったかどうかは分かりません。そんなことを考えると、ますます怖くなります。

ヒトラーと同時代のドイツ人だったらナチスを批判してたのか?文化大革命だったら、保身の為に人を密告せずにいれたのか?残念ながら私には自信がないです。

そんなことをついつい考えてしまうので、この手の映画はハードルが高いんです。話が変な方向に行ってすみませんでした。


【2014/11/23 20:00】 URL | yuccalina #qhVXTLRM [ 編集]


yuccalinaさん、こんばんは。

僕も黒人奴隷問題について見て知らされたのは“ルーツ”でした。
学校の勉強で知ってはいても、映像で見せつけられると、
リアリティは全然違って、頭の中にまざまざと焼付きますね。

>もし自分が当時の支配者階級の側だったら、奴隷制度に疑問を持ったか
>どうかは分かりません。

僕だって当時のアメリカ南部にいたら、どうだかわかったものじゃありません。
だからまさに、それこそがこういった作品を観る理由だと思います。

勿論観ることを押し付けるということではないので、
いつかその気になったら観てください。
観る価値はあります。
【2014/11/23 20:40】 URL | バニーマン #- [ 編集]


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『それでも夜は明ける』のその後は闇の中

結局、9月はアフリカ系アメリカ人を描く映画を3本見てしまいました。『キャデラック・レコード』『大統領の執事の涙』に続き、最後に紹介するのがアカデミー賞3部門(作品、助演女優、脚色)を受賞した『それでも夜は明ける』です。こちらは、ブログ仲間のバニーマンさんが取り上げたの読んでから、ずっと気になっていた作品でした。 それでも夜は明ける(2013)~『バニーマン日記』より 18... ユッカリーナのヨガ的雑記帳【2015/09/30 09:01】


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