バニーマン日記
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セッション(2014)
【2016/03/16 18:32】 映画せ
セッション(2014)
 WHIPLASH

WHIPLASH-1.jpg

上映時間 : 107分
製作国 : アメリカ

監督:デイミアン・チャゼル
脚本:デイミアン・チャゼル
音楽:ジャスティン・ハーウィッツ
音楽監修:アンディ・ロス
出演:
マイルズ・テラー / アンドリュー・ニーマン
J・K・シモンズ / テレンス・フレッチャー
ポール・ライザー / ジム・ニーマン
メリッサ・ブノワ / ニコル
オースティン・ストウェル / ライアン・コノリー
ネイト・ラング / カール・タナー

偉大なジャズドラマーを夢見て全米屈指の名門、シェイファー音楽院に入学したニーマン。
ある日、フレッチャー教授の目に止まり、彼のバンドにスカウトされる。
そこで成功すれば、偉大な音楽家になるという夢は叶ったも同然。
自信と期待を胸に練習に参加したニーマンだったが、そんな彼を待っていたのは、
わずかなテンポのずれも許さないフレッチャーの狂気のレッスンだった。
それでも頂点を目指すためと、罵声や理不尽な仕打ちに耐え、
フレッチャーのイジメのごとき指導に必死で食らいついていくニーマンだったが…。



WHIPLASH-6.jpg

原題の“WHIPLASH”。
勿論、有名な曲(らしいが知りません)のタイトルなんですが、下記のような意味らしい。

“whiplash”とは(むちの先のしなやかな)むちひも、むち打ち。
エ〇エ〇趣味の人の言葉か・・・?(^_^;)

観終わって、先ずは面白かった!

が、これほど気分が悪かった映画もない。
面白いと思った自分が嫌になった(笑)

クソッたれパワハラ教師と、そして自己中クソ生徒の壮絶な戦い!
いや~、面白い。
でもクソ映画です。

観ていて、これが音楽を対象にした作品じゃなくて、スポ根映画ならと一瞬思いましたが、
それってスポーツに対しても失礼だなと思い直しました。

JAZZは聴きますが、“WHIPLASH”も知らない程度なので・・・。
でも映画の中でバード(チャーリー・パーカー)のエピソードが出てきますが、それはフレッチャーの
解釈の仕方が間違っていると思う。

主人公がドラムの練習のやり過ぎで、手を血まみれにしますが、あれもどうかと思う。
実際のドラマーの方の意見を聞きたいです。

でもそういうことじゃないと思う。
が、書いていて、何故こうもムカムカするのか、まだよく分かりません・・・。

WHIPLASH-3.jpg

とりあえず、クソッたれパワハラ教師を演じたJ・K・シモンズ、素晴らしいです。
アカデミー助演男優賞をはじめ映画賞を総なめにしただけのことはあります。
ゾクゾクする嫌な奴を好演(好演という言葉でいいのか・・・?)しています。

WHIPLASH-4.jpg

自己中クソ生徒を演じるマイルズ・テラーもいいですね。
彼は初めて観ましたが、これまた嫌な奴を好演(笑)

何故、フレッチャーはこうもクソ人間になったのか?
自分にはミュージシャン(演奏者)としても、作曲家としても才能が無いというコンプレックスが
彼をこんな人間にしてしまったのか・・・?

また主人公のアンドリュー・ニーマンは、最初は大学生にもなって父親と映画を観に行くウブな奴で、
彼女に声をかけるのもいかにも青春映画的で爽やかだな~なんて思っていたら、大間違いでした。
ドラマーとして成功することしか考えていなくて、そのためには彼女を捨てる、親戚とは喧嘩、
友人はいないというフレッチャーとどっこいのクソ野郎でした。

WHIPLASH-5.jpg

さて、この映画の白眉でもあるラストのコンサートの場面をどう捉えるかで、評価が分かれると思います。

いや、実際このコンサート場面って、面白いんですよ。
かなりのめり込みました。

が、何か腑に落ちない。納得しかねる。何かが僕にこれおかしいだろう?と問いかける。

監督は高校時代に、競争の激しいジャズバンドに所属し、本当に怖い思いをしたという経験から
この作品を書いたらしい。そういった意味では、監督は音楽的にはシロウトということではないと
言えるが、残念ながらそれは映画に関係しなかったようです。

いや、この場合、監督が音楽に対して素人であったかどうかさへも関係ない。
今作の場合、名門音楽学校のジャズバンドを題材にしてはいるが、監督の描きたかったものは、
音楽では無くて、サイコスリラー(ホラー?)だったということ。

フレッチャーというパワハラ教師と対峙する羽目になった恐ろしさを描いていると。

WHIPLASH-7.jpg

映画を観終わって、何故こんなにこの作品を僕は嫌がるのか?
その謎を探るべく、やっと例のジャズミュージシャンの菊地成孔氏と映画評論家の町山智浩氏との
やり取り読みました。噂通り、とっても長いので、端折って読みましたが、分かりました、僕の謎。

この映画には、音楽に対する“愛”が無いんです。

というか、僕はそう感じたから、面白いとは思っても、素直にこれは傑作だと認められないんだと。

だから、音楽への愛をちっとも疑問に思わなかった方々は、これ傑作だと仰るんですね。

どうなんでしょう?
皆さん、是非ご覧になって。意見をください(笑)

☆予告



☆Whiplash (2014) The final scene




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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

この記事に対するコメント
まいどです
音楽に対する『愛』がない…そうですけど、
そのわりには、Caravan...ものすごく熱いし、愛に満ちた
いい演奏ですよね!? 
はてさて俄然観たくなりましたよ!。
【2016/03/17 22:22】 URL | pipco1980 #- [ 編集]


pipco1980さん、コメントありがとうございます。

確かに演奏場面だけ観ると面白いんです。
でも映画を通して観ると・・・

いや、実はまだ上手く説明できません。愛が無いっていうのはその一部で。

もう一つ気になるのは、悪役(フレッチャーのことです)が、罰せられないこと。
少しは?罰せられるのですが、その後にあのコンサート場面なので、それはちょっと違うんじゃないかと思ってしまったわけで、なにはともあれ、一度今作をご覧になってください。
是非感想をブログにアップを!
【2016/03/18 20:37】 URL | バニーマン #- [ 編集]


僕も観終わってから、「変な映画だな」と思いました。
ネタバレ承知で書きますね。

出だしから、ビシビシ厳しい感じで進むでしょ?
徹底的に完璧主義。
まあ、アメリカの超一級の音楽学校だからそういうもんだと。
先生が少し病的で理不尽な感じではあるけれど、
まあ、アートの世界なのでそういう変人もいるかなと。

そういう「苦」な前置きがある物語の場合、
どっかで「楽」とか「和」の盛り上がりがやってきて、
「努力してよかった」とか「音楽ってすばらしい!」っとなるわけですよ。
でも、この映画ではそれが弱い、というかはっきりしないでしょ?
だから、気持ち悪いままで終わるんだと思います。

ひとつだけ、納得というかカタルシスというかを “迎えそう” にはなりますよね?
そうです、最後の演奏です。
元先生の指示に従わず、「アドリブ的」に演奏をする。
その時に僕は、「そうだよ、ビッグバンドジャズだからルーティンは多いし、
学生だったんだから同じメロディを死ぬほど反復練習したって
不思議じゃないけど、これはジャズなんだよ。
多少音程やリズムが乱れたって、その人の個性や感性が
乱れ出るところがおもしろいんじゃないか」って気づいたんですよ。
それが、音を楽しむってことでしょ?
超厳密に演奏することじゃない。
しかも、ジャズなんだから、なおさらのことです。
鍛え抜かれた技術の裏打ちも大切なことだけど、
自分なりの解釈で演奏したり、アドリブを楽しんだりするのが
音楽に対する “愛” ですよね?

そう、最後の演奏で・・・
二人とも、教える→体得する、技術的な競争に勝つ、
といったことばかりにとらわれた「学校」という狭い世界に閉じ込められていて、
音楽を一部分しか知らなかったのだ。
あの最後の演奏で、ジャズというもの、感性のままに演奏することの
すばらしさを知ったのだ。
音楽に対する “愛” というものを知ったのだ。
さあ、これから二人の前には本当の音楽の世界が始まるのだ・・・

・・・って終われば、「おー、なるほどー!パチパチパチ」で終わったんでしょうが、
そういう終わり方じゃなかったですよねぇ?
だから、何を言いたいのかわかんない、気持ちワリイ、んだと思っています。
えー?ホントにただのパワハラだったの?
これって、サイコスリラー映画?って感じ。

ひょっとしたら、監督はわざと変な余韻を踏むように作ったのかもしれませんね、
こうやって後から語らせるように。(笑)
【2016/03/19 00:55】 URL | つかりこ #- [ 編集]


つかりこさん、コメントありがとうございます。

さすが、分かりやすい解説ありがとうございます。
僕が変だと感じたものがつかりこさんの解説で新たに分かってきました。

ここはつかりこさんの考えとちょっと違うところなんですが、僕は最後の演奏は、
主人公が先生の指示に従わず“アドリブ的”に演奏するとは思っていないんです。
あれは主人公が先生から主導権を奪い取ったというだけで、あくまでもきっちり習った
通りの演奏を主人公もバンドのメンバーもやっただけだと思うんです。
もちろんソロのパートなんかは“はみ出した部分”があると思うのですが、
いわゆる“即興性”というものはほとんどなく、楽譜通りなんだと思います。
それがキッチリ決まっていたので気持ちが良いのだと。

と思ったのは、アドリブの素晴らしさを分からせるのなら、習っていないスローな曲でもちゃんと演奏出来るべきで、主人公はそういった意味で、アドリブというものが分かっていないんじゃないかと思ったしだいです。

監督は音楽を取り上げてはいますが、勝負事にこだわり過ぎて、音楽の本質を忘れて、映画を撮っちゃったのかな~。
監督が音楽に対する愛をつい忘れちゃったと。

>・・・って終われば、「おー、なるほどー!パチパチパチ」で終わったんでしょうが、
>そういう終わり方じゃなかったですよねぇ?
>だから、何を言いたいのかわかんない、気持ちワリイ、んだと思っています。
>えー?ホントにただのパワハラだったの?
>これって、サイコスリラー映画?って感じ。

そして最後はその通りですね。
えっ・・・?という感じで、結局何だったんだということになっちゃった。

>ひょっとしたら、監督はわざと変な余韻を踏むように作ったのかもしれませんね、
>こうやって後から語らせるように。(笑)

そこまで考えていたらスゴイということになりますね。
でも結果論で言えば、圧倒的に絶賛チームの勝ですが(^_^;)
【2016/03/19 21:05】 URL | バニーマン #- [ 編集]


僕が「アドリブ的」と言ったのは、
映画をご覧の通り、ものすごいアドリブを展開したという意味ではなくて、
「音符や先生の指揮を厳密に守るのをやめた」、
というくらいの意味です。

んー、やっぱり監督は、一筋縄に「スポ根」ならぬ「おと根」でバンザーイで
終わらないようにわざとわかりずらく作ったような気がしますねー。
【2016/03/19 21:49】 URL | つかりこ #- [ 編集]


つかりこさん、御返答ありがとうございます。

>僕が「アドリブ的」と言ったのは、
>映画をご覧の通り、ものすごいアドリブを展開したという意味ではなくて、
>「音符や先生の指揮を厳密に守るのをやめた」、
>というくらいの意味です。

あっ、なるほど!
了解しました。

>んー、やっぱり監督は、一筋縄に「スポ根」ならぬ「おと根」でバンザーイで
>終わらないようにわざとわかりずらく作ったような気がしますねー。

そうでしょうか・・・
それは深読みし過ぎのような(^_^;)

菊地成孔氏と町山智浩氏の論争が起きたことを考えると、それはそれで面白いですけど、不思議な作品ですね。
クソ映画と言っておいて、皆さんに観てもらいたい作品なんですよ。
日本でディベートの授業があれば、学校の教材になんて面白いのに。
【2016/03/19 22:02】 URL | バニーマン #- [ 編集]


こんばんは

 面白そうな映画ですね。
 音楽経験がないもので、わからないのですが、スポーツではけっこう厳しい練習で体をいじめた体験があります。興味がありますね。

 ただ、後半の『音楽に対する“愛”が無いんです。』
 バニーマンさんのひとこと。
 考えさせられました。
 毎日音楽と接しているわけですが、このひとことは自分に突き付けられたようで、 グサッときました。
 いずれにしても是非観たいと思います。
【2016/03/20 22:37】 URL | mikitaka08 #- [ 編集]


この映画、ずっと前から気になっているのですが
こちらでまとめていただいたように評価が様々で
見ていいのか見ないほうがいいのか、いまだにわからないです
サイコスリラー苦手だし(笑)
どうしようかな~、とますます悩んでます(>_<)
【2016/03/21 00:29】 URL | ジェイジェイ #- [ 編集]

誤解されていたとしたらヤバイので・・・
観るか観ないか迷われている方がいらっしゃるようですので、
誤解を溶きたく、一筆をば失礼。

この映画はすばらしいですよ。
アドリブだとか完璧主義だ、愛がないとか言っていますが、
演奏がヘタという意味ではないんです。
バツグンにすばらしいんです。
映画としての質感もすばらしいですし、
心理的な動きも鋭く、観る人をがっちりつかまえます。

バニーマンさんや僕が語っているのは、
厳しい先生と、痛めつけられる生徒の関係性を最後までみるに、
監督はこの映画をどういうふうに作りたかったのか、
何を言いたかったのかわかりずらく、
解釈によっては賛否両論生まれるんだろうね、ということです。

でも、それゆえに、なおさらおもしろいかもしれないですよ。
映画作品としては、アカデミー作品賞にノミネートされるくらいですし、
録音賞は受賞しているので、そりゃもうバツグンの作品なんてす。
迷われているようでしたら、ぜひぜひご覧くださいねー。
【2016/03/21 14:23】 URL | つかりこ #- [ 編集]


mikitaka08さん、コメントありがとうございます。

>音楽経験がないもので、わからないのですが、スポーツではけっこう厳しい練習で体をいじめた体験があります。興味がありますね。

これがスポーツ映画でも、同じ作り方だったなら、僕の評価は同じです。
つまりスポーツなら許されるというタイプの問題では無いと。
で、僕個人の捉え方として音楽(スポーツ)への愛という問題になるのですが、
それとは別に、この映画面白いんです(笑)
それがこの映画に対する賛否両論という騒動に現れていると思うのですが、
なにはともあれ是非ご覧になってください!

つかりこさんのコメントが良い返事ですね。。
【2016/03/21 20:32】 URL | バニーマン #- [ 編集]


ジェイジェイさん、コメントありがとうございます。

>どうしようかな~、とますます悩んでます(>_<)

是非観てください!

クソ映画ですが面白いです。それは本当です(笑)
怖いかどうかは分かりませんが・・・(^_^;)

つかりこさんのコメントを是非読んでください。

作品の評価はこれに限らず難しいのですが、これは面白いが故に賛否両論になっていると思います。
つまらなかったらもっと単純に無視されていると思います。
【2016/03/21 20:40】 URL | バニーマン #- [ 編集]


つかりこさん、大変有意義なご意見ありがとうございます。

僕も“観ない!”と言われるのは不本意なので、大変助かります。

つかりこさんのこのコメント↓、そうかもしれないと思うようになりました。
監督はこういう議論を世間にしてもらいたかったのかも。

>んー、やっぱり監督は、一筋縄に「スポ根」ならぬ「おと根」でバンザーイで
>終わらないようにわざとわかりずらく作ったような気がしますねー。

厄介な監督ですね(笑)
【2016/03/21 20:48】 URL | バニーマン #- [ 編集]


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