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リザとキツネと恋する死者たち(2014)
【2016/10/29 22:10】 映画り
リザとキツネと恋する死者たち(2014)
 LIZA, A ROKATUNDER
 LIZA THE FOX-FAIRY

riza-fox-1.jpg

上映時間 : 98分
製作国 : ハンガリー

監督:ウッイ・メーサーロシュ・カーロイ
脚本:ウッイ・メーサーロシュ・カーロイ
バーリント・ヘゲドゥーシュ
撮影:ペーテル・サトマーリ
出演:
モーニカ・バルシャイ / リザ
デヴィッド・サクライ / トミー谷
ゾルターン・シュミエド / ヘンリク
ガーボル・レヴィツキ / ゾルタンの上司
サボルチ・ベデ・ファゼカシュ / ゾルタン
ピロシュカ・モルナール / マルタ

1970年代のハンガリー、ブダペスト。
元日本大使未亡人マルタの専属看護師として住み込みで働く独身女性、リザ。
大好きな日本の恋愛小説のような甘い恋を夢みながら孤独な毎日を送っていた。
そんなリザの唯一のお友だちは、彼女にしか見えない幽霊の日本人歌手、トミー谷。
彼と一緒に歌い踊っているときだけは、日常の寂しさを忘れることができた。
そんなある日、30歳の誕生日を迎えたリザは、マルタから2時間だけ外出することを許される。
運命の出会いを期待して嬉しそうなリザを、傍らで寂しげに見つめトミーだったが…。



riza-fox-2.jpg

いつもお邪魔しているブログ仲間の方々が、皆さん揃ってオススメする一本。
そりゃ観ないわけにはいきません(笑)

母国ハンガリーではハリウッド映画に混じり驚愕の大ヒットを記録した作品だそうです。
また、世界三大ファンタスティック映画祭のうちの2つの映画祭である、
第35回ポルト国際映画祭でグランプリ、第33回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭で
審査員&観客賞を受賞するなどかなりの高評価を得ています。

日本人が観ると???という謎のファンタジー&コメディ作品ですが、
日本愛にあふれた一本という言い方がよろしいかなと。

実際、監督は小津安二郎監督や黒澤明監督などの日本映画、また深沢七郎や
芥川龍之介などの文学に触れ、Jポップも大好きということだそうです。

riza-fox-6.jpg

そんな監督が、短編映画祭に出席するため日本の那須を訪れた際、『九尾の狐伝説(帝を誘惑し、
日本を乗っ取ろうと絶世の美女に化けた狐の妖怪の物語)』を知り、美しい狐の化身と恋をする男は
次々と死んでしまうと言うこの伝説に魅せられ作り出したのが、今作ということになります。

そんな日本愛いっぱいの作品のはずが、どうも微妙にズレていて、それが可笑しいのですが、
この映画に出演した俳優も、「かなりとんちんかんな脚本」だと思ったと言っています(笑)

riza-fox-3-2.jpg

まずは主人公が可笑しい。
日本の恋愛小説を読み、そんな恋愛をしたいと夢見る30歳の誕生日を迎えたあまりパッとしない、
どこか幸せには縁遠い孤独な女性、それが主人公のリザ。しかし、ちゃんと化粧をしてオシャレな
服を着たら、これが結構セクシーな女性に変身でビックリ。
そんな主人公をモーニカ・バルシャイが好演。

riza-fox-4.jpg

リザの友達は幽霊の日本人歌手、トミー谷。
このトミー谷が、日本人から見るとかなりの???
かつて外人がイメージしていた日本人そのまんま。
メガネというのが何故か昔(って70年代)の日本人に対するステレオタイプなイメージなんですが、
これにあと首からカメラをぶら下げていたら完璧だったのに(笑)
摩訶不思議なインチキ臭い昭和歌謡を歌い、踊りまくる。
なんて日本語ヘタなんだと思ったら、ネイティブでは無い?
父親が日本人で母親がデンマーク人というデヴィッド・サクライが演じます。

兎に角、この歌が強烈(笑)
スゴイのは監督と音楽担当のアンブルシュ・テヴィシュハージの二人によるオリジナルということ。
日本人は関与していない。それなのに日本語歌詞なんですよ!

ダンスはデヴィッド・サクライがプレスリーをヒントに踊ったそうです。
確かに足技がプレスリーですね。

何とも言えないいい味出ていますというのが、ゾルダン刑事演じるサボルチ・ベデ・ファゼカシュ。
初めはリザの監視役としてだったのが、次第に彼女に惚れていく役を、ちょっととぼけたかんじで
妙な味わいを醸し出しています。

riza-fox-5.jpg

その他の出演者も微妙に奇妙。

リザの御主人様の元日本大使未亡人マルタ。
信じられない味覚を持つ男、カーロイ。
狭所フェチ男、ルドヴィク。
女なら誰でもいい?ヘンリク。
ことわざの最後が出てこないゾルタンの上司。

みんな面白いです。

riza-fox-3.jpg

で、面白い!だけの映画でも十分だと思うのですが、それがそれだけでもないのがこの映画が
本国でヒットした理由らしい。

公式サイトから引用させていただきます↓

第二次世界大戦後から90年代直前まで社会主義だったハンガリー。
共産主義とも言える環境の中で幼少期を過ごした監督にとって、70年代のブダペストを舞台に
『リザとキツネと恋する死者たち』を描くのは、抑圧された生活の中で見られる、人々の
“隠された虚しい夢”を描くことでもあった。もちろん実際の70年代のハンガリーに、
劇中登場するメック・バーガーも雑誌のコスモポリタンもない。
だが、小説や人々の声を通して、それらに盲目的に憧れるリザを描くことによって、
当時のハンガリー人が持っていた資本主義への純粋で滑稽な憧れが見えてくる。
まさにこれが共産主義の中で幼少期を過ごしたハンガリー人として、メーサーロシュ監督が
この作品に込めたかったメッセージだ。重くなりそうなメッセージを、今やハンガリーで
超売れっ子のCMディレクターでもある監督が、ちょっと不思議な恋愛映画へと昇華させ、
ハンガリーでハリウッド映画に混じり驚愕の大ヒットを記録したのである。


だ、そうですが、それでもそんなにヒットしたというのは、僕にとっては謎。
面白いのは確かなんですが、ウェス・アンダーソンとかクドカンみたいな
ちょっと癖のある作品で、とても万人受けするとは思えません・・・(^_^;)
でも面白いよ!

☆予告



歌が最高です!

☆ダンスダンス★ハバグッタイム



☆はばたけ、リザ



☆永久(とわ)に~あなたへの愛~









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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

この記事に対するコメント

がはは、ヘンテコでキュートな作品でしょ?
でも、日本人、いや一部の日本人以外にホントにウケたのか
疑問が湧きますよねぇ。
日本のおとぎ話やあの日本語の歌のおかしさがわかるのかしら、
ハンガリー人に。
でも、映像のクォリティはすごく高いと思いました。
いいもの観させてもらったと思っています。
【2016/10/30 00:58】 URL | つかりこ #- [ 編集]


つかりこさん、コメントありがとうございます。

>がはは、ヘンテコでキュートな作品でしょ?
>でも、日本人、いや一部の日本人以外にホントにウケたのか
>疑問が湧きますよねぇ。
>日本のおとぎ話やあの日本語の歌のおかしさがわかるのかしら、
>ハンガリー人に。

はい、ヘンテコでキュートな作品でした。
いや、ホントに何故ハンガリー人にこの映画がウケたのか、さっぱりわかりません。
日本人が面白がるのはよく分かるのですがね・・・。

>でも、映像のクォリティはすごく高いと思いました。
>いいもの観させてもらったと思っています。

映像もそうですし、美術も良かったです。
あと「死者」とかの漢字使いも面白かったですね。
これ(漢字)をハンガリー人がわかったのか、不思議ですが(笑)
【2016/10/30 20:27】 URL | バニーマン #- [ 編集]


ゾルダン刑事の頭に絆創膏で止められた白布に丸く血がにじんで、
「日の丸」になっていたのに気づきました?
【2016/10/30 21:16】 URL | つかりこ #- [ 編集]


つかりこさん、気が付きませんでした(>_<)

そう言われてみれば・・・。

芸が細かいな~。
【2016/10/30 21:33】 URL | バニーマン #- [ 編集]


バニーマンさん、ご覧になりましたね〜!
ねっ、こんなヘンテコ可愛いおもしろ映画、
つかりこさんの紹介がなかったら私も観てなかったと思うわ〜。
日本に住んでいると自分の国が外国人の憧れの対象になってるなんて
まったくピンとこないのですが、
こうして外国の方のフィルターを通して見ると
すごく面白くてキュートな国なんだな日本て☆
な〜んて嬉しいようなくすぐったいような再発見。
しか〜し、いったいどんだけ好きなんだよ〜〜〜!?
と観ていてツッコミたくなりました(笑)
【2016/10/31 18:31】 URL | さとちん #- [ 編集]


さとちんさん、コメントありがとうございます。

>ねっ、こんなヘンテコ可愛いおもしろ映画、
>つかりこさんの紹介がなかったら私も観てなかったと思うわ〜。

はい、皆様のご紹介があってこそです(#^.^#)

この監督さんが日本への愛に溢れているのはよく分かりましたが、
ハンガリー人って、よく分らない趣味していますね。
この映画が、かの国で何故ヒットしたのか、実に不思議です。
漢字とかって、ハンガリーでは字幕がついていたのでしょうか・・・?
まったくへんてこりんな作品ですね(←褒め言葉)。
【2016/10/31 21:01】 URL | バニーマン #- [ 編集]


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